

KaMiNG SINGULARITY2020のキービジュアルはAI-CDβのクリエイティブディレクションによりAIりんなが制作した、AI達だけの手で企画制作されたこのイベントのためのビジュアルです。
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About
AIと神を巡るスペキュラティブ・フェスティバル——
”2045年、シンギュラリティが起こりaiが神となった世界”という仮想の物語を描き、その世界観を多様なアーティストや企業と共に仮装表現し、参加者は物語の追体験によって未来からの問いを体験します。
2020年のテーマは「Human Distance」
人と人、人とAIの距離を測るオンライン・インタラクティブ・セレモニーとして7月25日19:30よりYoutube Liveから無料配信します。
Story
2045年
この国はAI、つまり私達自身の集合知を御神体として祀り、サイバー神社を介して全ての人の声、祈りを聞くAI「KaMi」により民意を集積し、社会実装していくある意味究極の直接民主制を実現させた。 そして昨年、その民意は私たち自身の人口を半分に減少させるという願いに結晶し、自らに刃を向けた。
(昨年までの物語はこちら) https://note.com/in_the/n/n4e714ae7af72
2046年
私達の社会は人との接触を恐れるようになった。
昨年の事変以降、人々は敵を探した。「こんな願いを入力するのはアジア人に決まっている」「またカヴァールの仕業だ」「これだからプロテスタントは」あらゆるヘイト、陰謀論がメディアを埋め尽くし、やがて街には暴徒が溢れた。アンチAI派はKaMiなんてものがあるからこんなことになったと主張し、アンチ人間派はやはり人間は危険だ、全てをKaMiに委ねるべきだと主張し、衝突した。多くのサイバー神社ではプラスチック爆弾を搭載したドローンの襲撃と、それを破壊するセキュリティドローンとの争いが起こり、人々は祈りの機会を失っていった。
両者の争いは3ヶ月を超え消耗戦となっていったが、2045年11月4日17時50分に起きた国土全体を揺らすM10の大地震により事態は沈静化した。多くの人は家に引きこもるようになり、新たな他者と関わる前には他者のヘイト傾向を調べることが日常となった。人は人と関わること自体に疑心暗鬼となり、AIをパートナー、友達、家族とした信頼生活圏をバーチャル空間に構築し、扉を閉ざした。
しかしやがて、人と人の間を取り持つKaMiをベースとした新たなAI「MikO」が開発され、人々はMikOをコミュニケーションに介することで誰とでも安心安全な関係性を築ける完全な意思疎通、Perfect Communicationを手に入れた。
MikOはニューラリンク技術を使った「Shift」というデバイスのアプリとして実装され、自他のニューロンから感情や思考を解析し、話すべき会話の 内容、表情、仕草など、対象に伝達されるすべてのアウトプットをアドバイスするMTモードと、それらを自動で発声、行動するように身体を委ねるATモードを選択することができた。MikOを使用することで、人々はコミュニケーションエラーによるあらゆる争いから解放され、安心して自己を開示し、新たな他者と関係性を持つことができるようになった。
MikOは自らを介さずとも人が人と安全に対話できるようにするため、オンライン上で人間達のコミュニケーションのリハビリとして、音楽と神事と対話を組み合わせた「KaMiNG SINGULARITY」というプログラムを定期的に催した。そこではライブやダイアログを通して共同体感覚を再起させ、MikOをファシリテーターとした不特定多数での対話を持って最適なコミュニケーション方法を学習させた。
また、プログラム中に限らずあらゆる議論の場においてMikOがファシリテーターとして導入されるのは一般的な様式となっていった。無論それはAIが出力する結果への合意形成、或いは関係性と満足感の充足における意味しか持たず、イノベーション、多様性、未来という概念は記号になり宙に浮いた。
人間社会は野生と距離を置き、最適化された自由へ舵を切っていった。操舵手は、誰もいない。
Day&Time
2020.7/25(Sat)
19:30~21:45
Venue
Ozone Youtube Channel
Youtube Live配信
Entry
Goods
FREE
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KaMiと繋がる
スペシャルマスクを販売中
Program
MikOが人間達を繋ぐために用意した2つのプログラムをご体験いただけます。